配球は相手の感覚を利用します。
ストレートであれば「速い」と感じ、カーブであれば「遅い」と感じます。
また、インコースであれば「近い」と感じ、アウトコースであれば「遠い」と感じます。
これら感覚を利用は残像として残り、続けて投げれば順応していきます。
人間は直近で見たものが消えたあとも短期的に記憶の中に残ります。
ストレートの軌道、スライダーの軌道、カーブの軌道、インコースにきた軌道、アウトコースにきた軌道が体の感覚として
脳に残っています。
これら残像を利用して、ストレートの軌道を見せたあと、同じ軌道から曲がるスライダーを投げたりすることで、打者は
「ストレートだ」と思ってスイングするとそこから変化し、空振りを奪ったり、打ち取ったりすることが出来るのです。
そのため、打者には残像が残っていることを理解しましょう。
同じ感覚を続けて与えていると、人間はその感覚になれていきます。
最初は熱いと感じた風呂もしばらく入っていると慣れてくるのは順応するからです。
野球でも同様に速い球を連続してみれば、そのスピードに順応していきます。また、大きく緩いカーブも連続して見れば
慣れていき順応してきます。
そのため、配球においても打者は順応してくることを理解し、あまりにも連続して同じ球種を投げることは良しとしません。
但し、この心理を逆に利用し、あえて3球連続など同じ球種を続けることで裏をかいて打ち取る方法も存在します。
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